『学び合い』のワークシートは,大切です。

ワークシートの有効性
学習者にとって
指示を一斉に行われず、ワークシートに書かれていることにそって学習を進められるので学習進路の個別化ができる。
事前に配ることで、どんな学習をするのかを知ったり、予習をしてある程度学習を進めておくことができる。
問題を写す時間や、表や図を描く時間を、学習内容の理解のための時間に当てることができる。

『学び合い』を行うことで、ワークシートに書かれている課題や指示の分からないところを、近くの人に聞き、納得して学習を進めることができる。

進路を個別化することができるので、教師との一対一の関係を意識する必要ががなくなり、学習者同士の協働が行いやすくなる。
(このことは、生き方を学ぶ上でとても大切なことだと思います。)


指導者側の利点
学習指導の方法のや考え方の共有化ができる。
ワークシートを作成する事で、教材研究の共同化ができ、共通理解ができる。
数年にわたり続ける事で、ワークシート自体や指導に対する改善をおこなうことができる。
共同で作成することで、教材研究にかかる時間を短縮することができる。

◯◯中学校が『学び合い』で大きな成果を上げた要因の一つにワークシートの共有化があると思います。
ワークシートを共有することで、授業の並列化が起き、同じ考えに沿った授業が広まるという利点と、教材研究にかける時間の短縮があります。

しかし、過去にもこのようなねらいで、ワークシートの共同作成や、他の人が作ったワークシートを使ってみる試みがありましたが、うまく広まりませんでした。

理由は、『学び合い』経験者同士に使ってもらおうとしたため、それぞれの学級の実態と教師の現在のねらい、そしてそのクラスの現在の総合的な能力を考えて課題の量を調整する必要があったからです。

今までの『学び合い』実践者は、先駆者であり、開拓者だったので、個々の実践を高めることを一番大事にしていました。

これから『学び合い』を面で広めるためには、誰でもできる『学び合い』にする必要があると思います。
なので、ワークシートの共同開発に関する研究は価値が高いと考えています。

ワークシートが先行すると『学び合い』への誤解も広まる可能性はあります。そして、オリジナリティーをなくす並列化が起きる心配もあるでしょう。

それでも、『学び合い』の魂は「誰一人見捨てない」という教師の願いであり、「語り」であるので、個々のオリジナリティーは存在し続けると思います。

しかし、問題は、「誰一人見捨てない」という志を十分に持てない教師がこのワークシートを使い始めることです。

人は易きに流れる。

それでも広めたいなら心ある同志は、高い志を伝え続けること、ネットとリアルなコミュニティを使い、意識と願いと志と戦略の共有化をし続けることだと思います。

上のアドレスで、小学校4年生算数のワークシートを公開しています。

他の学年もあります。

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その後

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